120423
子どもの生まれてくる環境

グリーティング絵本「大切なわが子へ」は
95%以上が、産婦人科の院長先生から
プレゼントとして、赤ちゃんを出産された
ご家族に贈られています。
最初の絵本が誕生してから集計したら
20,000以上のご家庭にお届けしていることが分かりました。

専門用語では、正常分娩とか異常分娩とか表現されますが
出産は母親にとっては、まさに命がけであり
出産の前後には、様々なドラマがあります。

今朝、製作担当者から相談がありました。
ある産婦人科クリニックからの製作依頼に、
どの文章にも当てはまらない事例が発生している
というのです。詳しく聞くと、
出産の1ヶ月前に、生まれてくる赤ちゃんの
お父さんが亡くなっているというのです。

絵本の本文には、両親版、シングルマザー版、
天使版、先天性障がいを持つお子さま版、
津軽弁の両親版と天使版、昨年は
東日本大震災で親を亡くしたお子さま版、
子どもを亡くしたご両親版、被災地で出産し
子育て中のご家庭応援版、三陸海岸方言による
親を亡くしたお子さま版、子どもを亡くしたご両親版と、
10種類を作成しています。

お子さんが生まれてからすぐに、お父さんが亡くなった
というケースは、数年前に経験していますが
赤ちゃんの出産直前に、お父さんが亡くなったというのは
初めての事例でした。
もちろん、お子さんの顔を見てから亡くなる場合と
出産前に亡くなられた場合とでは
表現が微妙に異なりますので
朝から、両親版の文章を読み返して
どういう内容にしようか、考えていました。

ようやく、納得できる文章ができましたので
クリニックに送ったところです。
結局は、全ページに手を入れることになりましたが、
でも、この絵本の文章を読まれたお母さんが
心に何か、肯定的、建設的な印象を持ってくだされば
私としては、それで十分なのです。
もちろん、追加料金は発生しません。

      ブログ「昼寝ネコの雑記帳」から転載