120409
電子書籍の事業化は、思ったより難しい?

最近の報道で、主要な出版社と
大手の印刷会社が合同で電子出版を
事業化させる団体を立ち上げたと知りました。
興味深かったのは、トーハンや日販などの
大手取次の名前が、そこになかったことです。
確かに、取次の主要業務は書籍・雑誌等を
集荷、在庫、配達、返品の集荷、出版社への
返品、売上金の回収であり、副次的に
週刊で新刊情報を発信してきました。

書籍・雑誌が紙製ではなく
電子媒体になってしまったら、確かに
上記の主要業務のほとんどは不要になりそうです。

その電子媒体を表面的に考えると
一見、いいことだらけなのですが
実際に書籍を電子化して販売する際に、
様々な課題が浮上してきます。
不法コピーをどのように防止するか、
日本語の禁則処理と縦組み・右開きを
実現するソフトは?そして再現性が良く
使い勝手が便利なソフトは?
でも、逆にいうなら、それらの問題を
クリアすれば、零細な規模の出版社でも
コンテンツさえしっかり持っていれば
事業化が成り立つということになりますので
試行錯誤をいとわずに、研究しています。