120322
半世紀前の文集が復刻

人間も60歳を迎えると、仕事が定年になり
第二の人生を歩む人も出てきます。
時間に余裕が出るせいなのか、あるいは
単に忙しさから解放されて、昔を懐かしむ
気持ちに気付くのか、中学校や高校の
同窓会、クラス会がここ数年、増えたように思います。

数週間前、中学の同窓生の集まりで
ある女性から古びたガリ版刷りの
文集を手渡されました。
なんでも、小学校最後の文集を保存していたけれど
みんなが欲しがっているので、復刻できないか
という相談でした。
昔のわら半紙ですので、茶色がさらに変色し
どの程度の再現性を保てるか心配でしたが
1ページずつスキャナーで画像化し
インクジェットプリンターで印刷してみました。
四辺が5ミリ程度欠けますが
なんとか雰囲気を保って、試作品が出来上がりました。

昔の遠い思い出が、どのような影響を
その人に与えるのかは分かりません。
私自身は、あまり過去にこだわらない方ですので
大きな意味を持つとは思っていませんでしたが
でも、独特の、不思議な思い出が
甦ってくるのは事実です。

人生、思い出したくないこともあるでしょうけど
他愛なく懐かしむことができる思い出もまた
貴重なのかもしれないなと、思いを新たにしました。