120309
知らないことが多すぎて

「無知の知」という言葉を思い出しますが、
正直言って、あまりにも知らないことが多すぎて
その思いに圧倒されています。

現在、イスラエルとイランが戦争状態に突入するかを
おそらく世界中の人たちが注目していると思うんです。
でも、誰が?どういう興味でなのでしょうか?
イランは核兵器を完成させたのか?
イランは北朝鮮から技術あるいは部品の供与を受けたのか?
戦争は是か非かという道徳規準を振りかざすのか?
まあ、いろいろな関心の持ち方があるのでしょうね。

ときどきメルマガが送られてきます。
「クライン孝子の日記」の今日の記事で
YUKI von MURATA氏「イスラエル・ネタニヤフ首相と
オバマ大統領の会談」から引用されていますが、
読んでみて、改めて自分の無知さと狭隘で一面的な
視野しか持っていないことを自覚し、恥じ入っています。

戦争といえば、単純に兵器の質や量、あるいは
情報収集力と分析能力の比較に視線が行っていました。
当たり前のことなんでしょうけど、
戦争にはお金がかかるわけですね。戦費です。
戦争の中に、金融という視点が必要だということが自分の中で
すっぽり抜け落ちていたのを知り、唖然としています。
英米、スイス、ドイツなどの銀行、政府の金融担当機関が
戦争によって、どの程度の金融リスクを負うか、
冷徹に判断しているという訳です。
戦争当事国とては、戦費が枯渇したら
兵器も燃料も購入できない訳で、それこそ死活問題です。

経済制裁を受けているイランでは
クレジットカードが使えるかどうかを
日本の省庁等に問い合わせてみた結果も紹介されていました。
イラン大使館「現地ではクレジットカードは使用できない」
外務省「現地ではクレジットカードは使用できない」
財務省「分からない」
金融庁「分からない」
・・・だったとのことです。

改めて、情報収集の大切さを痛感しました。
情報無しには、分析も戦略も、何もできないですから。
さて、これほど世界的に緊張度が高まっているのに
日本はどのような対応になるのでしょうか。
福島原発事故発生直後のSPEEDIの扱い、さらに
尖閣諸島での中国漁船衝突事件、いずれも
民主党政府は隠蔽することを選択しました。
だとしたら、今もなお、隠蔽体質の政府であろうと
判断せざるを得ないのですが
私ごときには、一体何を隠蔽しているのか
把握のしようがないのが、残念でなりません。