120217
続・電子書籍の試作に着手しました

電子書籍の試作に関する続編です。

製作物をPDF化してダウンロードできるようにしたり
メールに添付して送るというのは、日常的に行われています。
でも、ページ数の多い製作物だと、上から順に
下方向へスクロールするという面倒さが伴います。
その点、EPUB形式ですと、ページの端をクリックしたり
iPadですと指でめくる感覚で、ページをめくれます。
しかし、電子書籍の難点は、読むデバイスの画面サイズや
形状が様々であり、コピー防止機能であるDRMにも
何種類かの方式が混在しており、それぞれ互換性がないため
amazonで購入した電子書籍をiPadでは読めない、
という実に読者には不便な環境なのです。

過去の遺物になってしまったレコードはCDに地位を譲り、
今や、ダウンロードが圧倒的なシェアを占めるに至りました。
iTune Storeに代表される、ネット販売です。
音楽の販売は、1曲単位でも、あるいはアルバム毎購入でき
しかも、幾多の試行錯誤を経て、コピー防止機能であるDRMは
外して販売されています。

話は戻りますが、PDF形式のファイルは、まずほとんどの
デバイスで読むことができる汎用性の高いものですが
EPUB形式のファイルも同様です。
つまり、コピー防止機能を組み込まなければ
課金機能が確立されている場合、基本的には
余分な費用をかけなくても、すぐに購入していただけます。
コピー防止機能・DRMを、定価数百円の電子宇書籍に
組み込むサービスを提供する会社が出てきました。
2社、電話で概要を聞きましたが、導入に約20万円かかり、
毎月3〜5万円を払わなければなりません。

クロスロードでは、慎重に検討した結果、
コピー防止機能・DRMは採用しない方針です。
ファイルを開くときにパスワードが必要な設定が
できるはずだと・・・思っているだけなのですが
無制限にコピーして頒布することがないよう
お客様を信頼するという考えです。

前置きが長くなりましたが、APPS Storeをくまなく探し
PDFファイルをEPUBに変換できるソフトを比較検討しました。
6種類の中から、一番高額のソフト購入しました。
で、過去に作成したPDFファイルを試したところ
非常に円滑にEPUBファイルに変換することができました。

次の課題は、読者がEPUB形式の電子書籍を読むために
必要とする、読み取りソフトでした
とりあえず、再びAPPS Storeで探し、1種類を購入しました。
動作機能は及第点でしたが、原稿のページ面の
拡大機能が不満でした。

視力は人によってまちまちですので、
特に拡大機能が使いやすく、快適に読んでいただけるか、
その点を確認すべく、もう少しリサーチしてみます。

ダウンロード、課金にも課題があります。
通常のカード会社だと、1回の購入につき、
代金の5%以外に、百数十円の利用手数料が別途かかります。
電子書籍の販売価格は低く抑えたいので、
このコストでは全く不可能なシステムになってしまいます。
最近は、低価格の電子媒体向けと思われる
まったく異なる決済システムを提供している
カード会社があり、研究中です。

ひととおり、試験製作と販売が済みましたら
クロスロードのサイト上で、販売を始めたいと思います。
お気に入りの電子書籍がありましたら、
是非お試しください・・・最後は宣伝でした。