120214
生と死の交差点

たった一度だけ、会ったことのある方でしたが
亡くなられたことが知らされ、参列を依頼されました。
葬祭場に着くまでずっと、仏式だとばかり思ってました。
遅れてエレベータで3階に上がると
白い法衣をまとった牧師さんが
お説教をされていました。
生まれて初めて、プロテスタント教会の
お通夜・・・前夜式っていうようです。

故人は82歳の女性でしたが、
経歴も何も知らず、家庭環境も知りません。
献花を終えて、式後に、涙を流している女性に
挨拶をして弔意を述べましたが、
「私は知人で、ご遺族はあちらの方です」
といわれてしまいました。あちゃっ。
本来は、参列する必要のない関係なのですが
訃報を知らされて、なぜか気になって行ってきました。

改めて、生と死について考える機会になりました。
牧師さんは、聖書の「詩篇」から、引用されました。
死後の世界は、宗教とは切り離せない要素です。
なぜ、異なる解釈が混在するのか、不思議です。
人間が作った宗教ならそれもありでしょうけど
実際に人間を超越した創造者が存在するのなら
なぜ、あれこれ異なる教えが並立するのでしょうか。
どれかは正しいけれど、他は偽だというのなら
まだ理解できるんですけどね。
私の頭では理解できず、同時に、私には
本当に宗教心があるのだろうかと、
ふと自己疑念の時間を過ごしました。
それだけのことです。