120210
死語が甦る時代です

死語という言葉自体が、あまり使われていないかもしれません。
大きな声、派手派手しい色彩、誇示される物質、
敬われる名声や社会的地位・・・
それらにかき消されるように、ひっそりと
佇んでいるのが、死語だと思っています。
良心的、誠意、誠実、真摯、配慮、無私・・・
私利私欲を離れ、人間が本来持つべき特質が
これまでは無視されてきたように思います。
でも、ある日突然、日常的な光景が失われ、
執着していた事物が崩壊してしまう事実に直面し
価値観・人生観が転回点を通過して
これまでとは異なったベクトルを
与えられているように思います。

既成の価値体系を凌駕するための遠因は
自然災害でもありIT技術の発達でもあると
そのように思います。

もし誰か至高な存在が、銀河系の彼方から
地球を観察し続け、その変化を克明に捉えていたら
不要・無用な悪意の膨張が、惑星全体の重心を
徐々に変化させてきたことを客観的事実として
語ることができるでしょう。

その傾きは、目に見えない程度から
明らかな変化へと変貌しつつあるように思うのです。