120209
取引先の紙問屋さんが倒産しました

出版物の流通は、
出版社→取次会社→書店やコンビニという流れが一般的です。
あくまでも出上がった製品の流れです。

出版物が出来上がるまでは、
原稿やデザイン、DTP処理、編集を除くと
製作資材として必要なのは
用紙、印刷、製本、加工といった要素です。
それ以外にも、在庫管理をする倉庫機能と
全国の小売店に配送し、返品を送る物流機能、
改装作業なども必要です。

一昨年、日本も電子書籍元年といわれましたが
紙媒体書籍から電子媒体書籍への
急激な移行は起きていないように見えますが
加速度は増しているように感じます。

さて、もし全面的に電子媒体に移行すると、
単純に考えても
必要で存続する要素と、不要な要素に大別されます。
電子媒体は、まず例外なくネットからダウンロードされます。
ですから、在庫管理も物流も不要になります。
さらに紙、印刷、製本という要素も不要です。
ですから、業態を転換しないと
時代の大きな流れに取り残されてしまう
危険性が高まっているわけです。

贈答用の絵本など、電子媒体にそぐわない
出版物は生き残るでしょうけど、
おそらく近未来では、APP STOREや
amazon.comのようなネット書店が
日本の歴史ある大型書店を席巻するようになるでしょう。
日本国内から、made in Japanの、純国産の
電子媒体を販売する強力なネット書店は
まだ育っていないようで、群雄割拠ですね。
made in USAの徹底した、戦略的なサービスは
やはり脱帽ものです。

でも、私たちは敢えて、小規模出版社の特性を活かし
独自の方向性を見いだそうと試行錯誤しています。
がんばるぞ〜!。