120119
厭世感は、スランプ時にやって来る?

守備範囲は、狭いほど把握・管理しやすいと思います。
銀座でフランス懐石のレストランを開いていらっしゃった
オーナーの方が、よくおっしゃっていました。
本店の評判が良くて、支店を出そうとするとき、
料理人はナンバーワンではなく、ナンバーツーか
スリーを支店に据えるのだから、
味はどうしても本店にかなわない。

食べ物屋さんでも、どんどん多店舗展開する経営者と
支店を出さずに、味にこだわって本店を守る経営者に
二分されるのではないかと思います。
総店舗数が数十店でも、管理が大変だと思うのですが、
数百店舗になってしまったら、もうそれは
マニュアル化されたレシピでしか対応できないと
誰もが感じるでしょうね。

私自身、同時進行している案件が複数あります。
軌道に乗っている案件を管理するのと
まったく新規の案件を立ち上げるのは、
基本的に異なる手法、要素が要求されると思います。
とくに、新規案件には先例とか過去の経験則
というようなものがありませんので
想像、洞察、推測、妄想などで試行錯誤することが
多いのではないでしょうか。

ひとたび、一般社会や国際社会の政治や経済、
さらに軍事分野で情報収集し、なんらかの
方向性をもって提言する立場の方は
大変なご苦労を背負っていらっしゃると思います。
私のように、狭い範囲で小さい案件だけを扱っていても
心身ともにコンディションが良くないときは
情熱が低下して、あれこれ背負い込むことに
ふと疑問を持ってしまいます。
いわゆる厭世的になり、集中力も低下します。

普通の人間であれば、誰でもが経験することではないでしょうか。
そんなわけで、本日はあまり建設的な発想が
出てこないコンディションですので、
静かに過ごしている次第です。