111214
パラダイムシフトの起源

私の何代か前のご先祖様は、イスラエルから英国の
ストラッドフォード・アポン・エイボンという
長ったらしい名前の街に移住しました。
そうです。シェークスピアゆかりの街です。

たまたまその街で、ジョン・ヒックという
宗教哲学者と親交が深まり、
ご先祖様は、あれこれと、古代イスラエル時代から
伝授された人生観、価値観を披瀝したんです。
その結果、ジョン・ヒックは
宗教にも多様性が必要だと考えるようになり
後に「パラダイムシフト」と呼ばれる
概念を公にすることとなりました。

私は、もうすっかり落ちぶれて、
ぐ〜たら人生を生きてしまってしまっていますが
ご先祖様は、偉かったんだなあと
今頃になって気づいています。
でもね、ドゥーヴィルのクレモンティーヌ曰く、
「おじさんのように、お金に全然執着のない人は
一見すると、確かに時代に取り残されているように見えて
実は、ここ数世紀の思想史から俯瞰するに
ある意味では最先端の生き方なのかもね?」

ん?お前は褒めてんのか?けなしてんのか?

まあ、パラダイムシフトなんていう
難しい言葉は知らなかったけど、
著名な宗教哲学者といったって
結局は、私がいってることと
内容は五十歩百歩なんじゃないの?
するとまたクレモンティーヌ曰く
「おじさんはすぐそうやって、
表面現象だけ見て、ごちゃまぜにするんだから。
寝てばかりいないで、少しは本でも読んだら?」

やれやれ、いちいちうるさいやつだなあ、まったく。