111202
退化しつつある日本の行く末

例示してみたいことがあります。
ある作品を、本で読むのと映画で観るのと
そこにはどんな違いがあるでしょうか。
本は、当たり前ですが、文字の羅列であり
多少の挿絵が「想像力を補助する」ために
掲載されているかもしれません。
文字を目で追いながら、脳内にイメージを
画像化させるし音響も想像する・・・
これが読書の特質です。

一方、映画は本と違って親切で至れり尽くせりです。
登場人物になりきった俳優さんが
セリフを話し、ちゃんち物音も聞こえます。
おまけに、情景を盛り上げるための
音楽まで流れてくるのですから
こんなに楽なお話しはありません。

では、日本のどこが退化しているというのでしょうか。
端的に表現すると、与えられた情報で満足し
それに疑念を抱いたり、それ以上のことに
興味を持って調べようとしない人が、まだまだ多い、
それが日本全体の国力を退化させているというのです。

そういう状況を危惧し、警鐘を鳴らす人が
増えてきているのもまた事実です。
私は、日本全体が、進路を変更することの
痛みと不安に打ち勝って、勇猛果敢に
将来を展望するよう願っています。