111108
フィクションとノンフィクションの差分

脳内での妄想や空想は、現実世界の人たちと
なんの関わりもなく展開するため
確執も愛憎も発生することなく気楽なものだ。
フィクションとは、ある意味で
常に自己完結する独裁的な作業だと思う。

一方、現実世界で展開する仕事は
説明や説得、折衝が必要な作業であり
実は、そこに一番労力を費やしているのではないだろうか。

パソコンは、行き止まっても再起動でなんとかなるが
人間関係は、一度でも壊れると修復が容易ではない。
結局、人間ほど面倒な生き物はないと思っている。
融和すれば、一を聞いて十を知り、察してくれるが
ひとたび関係がこじれると、頑として聞く耳をもたなくなる。

フィクションは、いくらでも修正上書きが可能だが
現実社会ではそうはいかない。
いずれにしても、フィクションとノンフィクションの差分は
客観的に見れば面白いものだ。