110811
顔の見える生産者が、ひとり消えた

母方の祖父は、生まれが青森県の中里で
現在は五所川原市に併合されている。
その五所川原には、母の従兄弟が住んでおり
自宅と地続きの畑に、リンゴの木を植えている。
昨年の11月に、初めて伺ったが、ずいぶん減らしたとはいえ
それでも100本近くの木は、まだ実を結ぶという。

過去、相当長期間にわたり、季節になると
毎月、段ボールでリンゴを送ってもらっていた。
その従兄弟も、さすがに高齢になってしまい
今年はもうリンゴを作れなくなってしまった。
食材の安全性が懸念される昨今、
名前と顔の分かる生産者が、ひとり消えるというのは
実に寂しく、心細いものだ。