110805
情報過多の利点と弊害と

会社が顧客管理の仕事を受注し、パソコンではなく
オフコンを導入したのは
かれこれ20年も前の頃だったろうか。
当時のコンピュータの容量は200メガバイト。
この数字がメモリーの容量だったか
ハードディスクの容量だったか憶えていないが、
今使用中のパソコンは、メモリーが4ギガバイトで
ハードディスクは数百ギガバイトだ。
(ちなみに1ギガは1000メガだ)
数年前からは、外付けのハードディスクで
1テラバイトの容量のものが売られている。
(ちなみに1テラは1000ギガだ)
文字通り、隔世の感がある。
書籍も辞典もどんどん電子化されているので
おそらく、大きな大学図書館の蔵書が
丸ごと、1台のパソコンに収納できると
イメージしても良いのではないだろうか。

なので、必要な知識や情報は、かなり手軽に
入手できる時代になってしまった。
どこに行っても、パソコンを開けば
大学図書館の蔵書量を閲覧できるのであれば
それは凄いことに違いない。

しかし、大きな問題が2点あると思う。
第1に、ネット上の情報を含めて、閲覧できる情報が
正しいかどうかの判断を、どのように行うか。
第2に、得られた情報や知識を使って
何をどのように方向付けるか。
この2点が、実は非常に大切な課題だと思う。

生の情報をinformationと呼ぶなら
そこに判断処理を加えて処理し、
実行の決定に至った情報をIntelligenceと呼ぶらしい。
この、informationをIntelligenceに、
処理加工する作業で、個人なり企業の
判断能力を問われることは、いうまでもない。