110726
眼に見えない危機を予測するのは難しいけれど

ここ数日のニュースで、
すでに把握していらっしゃると思いますが
中国で高速鉄道が追突事故を起こし、
たくさんの死傷者が出ました。

ある日本の鉄道会社は、中国の体質や対応を見て
技術の拠出を拒み、その意味では今回の事態を予測した
発言をしていました。
川崎重工は、将来の取引額増大を期待して
車両の引き渡しをしましたが、
ご存知のように、中国は日本やドイツの技術をベースに
自国が開発した新幹線技術だと主張し
諸外国に特許申請をしようとしています。
川崎重工は目先の多少の売上げを得たものの
技術を吸い取られ、下手をすると
今回の事故の原因を押しつけられる可能性もあります。

店先の七輪で炭をおこし、魚を焼いて売っていた時代、
リヤカーに野菜を積んで行商していた時代、であれば
多少のミスが重なっても、大事故になることは
ちょっと考えにくいのではないでしょうか。
でも、その頃と較べると、現代社会はまるでSF映画の世界のように
工業技術やIT技術が、飛躍的に発達しています。
そのような高度な技術をハンドリングするためには
そこで働く人、一人一人の高いモラリティを必要とします。
そうでないと、原発事故のように、瞬時に被害が拡大しかねない
大事故を招く可能性が高まっているのです。

中国の列車事故の処理をしている様子を、標題の
修正削除前に配信されたニュース画像で観ると
クレーン車で、車両を土中に埋める解体作業の途中で
その車両から、生存者か死者か分からないものの、
落下する人体の映像が映し出されたそうです。
その後、そのシーンはカットされたと伝えられています。
(掲出画像の50秒頃から、遺体とおぼしき人体を
 搬出するシーンが観られますし、2分56秒頃に
 車内から転げ落ちたのは遺体だと説明されています)

全世界の人たちが、日本人と同じ感覚やモラリティ、
衛生観念、信義を持って行動しているのではないということを
常に念頭に置かないと、思わぬ危機に巻き込まれてしまう
そんな時代になったようです。
いろいろな国には異なる人種が住み
異なる価値基準で動いているわけですから
安易に安心することができない、ということを
肝に銘じて、自分や自分の家族を守る意識を
持たなければいけないのではないでしょうか。