110702
感性の大切さについて思う

ご紹介した音楽は、タイトルがMUMUKIなんです。
おそらく、ムムキと読むんでしょうけど
作曲者はアルゼンチン・タンゴの改革者と言われた
アストール・ピアソラなんです。
でも、この曲を初めて聴かれた方が
もしピアソラのファンだとしても、
おそらく「えっ?これがピアソラ?」と思われるでしょう。

ここ数年、メディア・リテラシーという言葉を
頻繁に、耳にするようになりました。
簡単に言ってしまうと、メディアの真偽を見抜き
正しい情報源を賢明に選択しなさいと言う、提言なのでしょう。
ある内容を検証する方法として、論理的あるいは歴史的、
さらには科学的など様々な方法があると思います。
でも、一般庶民には時間と労力と費用という制約があり
結局は、どれかの情報源を信頼して判断するしかないのが
現状なのではないでしょうか。不可避なことだと思います。
その判断に欠かせないのが「感性力」だと思うのです。

目に見えることや耳に聞こえることだけで判断するのは
ある意味で不安なことでもあります。
感性を養う方法も、一律包括的に存在するわけではありません。
日頃からの小さな、しかし賢明で思慮深い選択から
少しずつ芽が出るものではないでしょうか。