110630
今夕は「月越しの祭り」ですわい

「あとの祭り」という言葉は聞いたことがおありでしょう。
でも「月越しの祭り」というのは
多分お聞きになっていないと思うんです。
だって、これは我が家独特のお祭りなんですよ。

起源はエジプト・パロ王の時代にまで遡ります。
当時、イスラエルの民はエジプトで奴隷同様の境涯にあり、
モーセとその兄アロンが、エジプトから出してくれと
パロ王に嘆願するのですが、王は頑として聞き入れませんでした。
そこで、モーセはいろいろと不思議な業を行いますが
パロの魔法使いも「なんのそれしき」と真似てしまいます。
そこで最後に、「殺戮の天使」がやってきて
エジプト中の初子を撃ち殺してしまいました。
エジプト中に嘆きの声が鳴り響きました。
でも、イスラエルの家々は、事前に柱と鴨居を赤く塗り
難を逃れました・・・で、無事にエジプトから脱出できたのです。
それを記念して「過ぎ越しの祭り」として祝われ
今でも世界の国々には、その風習が残っています。
詳細は旧約聖書の「出エジプト記」に書かれています。

ではなぜ、我が家では「過ぎ越しの祭り」ではなく
「月越しの祭り」を祝うのか。
それを話せば、聞くも涙、語るも涙の物語、
なんていうややっこしい話しではないんです。
簡単な話、昼寝ネコ一族には苦労が絶えず
毎月を越すこと自体が難行苦行だったため
いつの間にか、ああ今月も無事に越せたね、という
思いを込めて、簡素ながら「月越しの祭り」が
定められたという次第です。
今日は月末。今夕、その「月越しの祭り」を催します。