101102
朝靄(あさもや)の中の心象風景

まだまだ先が見通せない、どんよりとした視界。
目に見える事象だけを見ていたのでは
決して解き明かせない複雑なパズルに挑んでいる。
単に妄想だけをしていればいいのなら、
こんな気楽な話しはない。
自分の内部だけで自己完結するのだから。
でも、妄想を現実と同化させて、しかも
一定数の人たちの共感を得るには、
どんな要素が必要なのだろうか。
迷いに迷ってアウトラインを考えている。

妄想の産物である、
ドゥーヴィルの姪ネコ・クレモンティーヌ。
彼女を通して与えられたミッションは、
しかしながら現実社会の中で、具体化しなければならない。
A Strophe Cat Club・・・ある人は一笑に付し
ある人は高く評価してくれる。
どんなものでも、万人に受け入れられるものはない。
だから、ある種の感性を持つ人たちにだけ
受け入れられればそれでいい・・・そう考えると
ぐんと気が楽になる。

そんな、迷いと不安。自信のなさと見知らぬ街に
迷い込んでしまったような心象風景の曲想。
Astor Piazzolla - Introducción al Angel (Gidon Kremer)