三陸地域を中心とする沿岸部の言葉・特別版(1)の文章
ご両親あるいは片親を亡くされたお子さんのための絵本
絵本では、文章は縦組みで、奇数ページにイラストが印刷されます。
(とびらページ)
大切なわが子へ
おっとうとおっかぁからのメッセージ
著作 ●●●●●
●●●●●
*著者名として、亡くなられたご両親または
お父さまかお母さまの氏名が記載されます。
(2ページ)
大好きな ○○○
残念だけど さようなら
大切な ○○○
つらいけど さようなら
*○○○には、残されたお子さんの名前が印刷されます。
(4ページ)
おっとうとおっかぁは
○○○が 元気に成長する姿を
ずっと楽しみに 思い描いでだんだ
(6ページ)
○○○は まだ憶えでっか?
生まれる前の遠い世界のことを
○○○は 小鳥さんや動物たちと
いつも楽しく お話しをしていだんだよ
大きな木の枝から流れる
やさしいメロディーを聞きながら
この地上に生まれてくる順番を
今か今かと楽しみに待ってだんだ
(8ページ)
○○○○年○○月○○日
○○○が生まれたときは
とってもうれしぐて
周りの景色が輝いて見えだんだ
どんな子になるがって
○○○が元気に大きくなっごとを
ずっと楽しみにしていだんだよ
(10ページ)
○○○
生まれたばかりのときは
とっても小さがったげっと
おっとうとおっかぁには
とても大きなプレゼントだった
おっかぁのお腹の中にいたとき
おっとうとおっかぁの声が聞こえでいだが?
やさしく声をかけていたのを
憶えでっか?
おっとうとおっかぁは
○○○を おらいに迎えて
とても幸せだったんだよ
(12ページ)
愛する ○○○
○○○は おっとうとおっかぁの
神聖な愛の力によって
この地上に 生まれできたんだよ
なぜ○○○と一緒に 成長して行く姿を
見守ることがでぐねぐなってしまったのが
とても思い悩んだんだ
(14ページ)
大切な ○○○
おっとうとおっかぁは
○○○の名前と
一緒に過ごした 今までの思い出を
大切に そっと心にしまっておぐからね
○○○より先に
次の世界に行ってしまった
おっとうとおっかぁのことを
いつまでも 憶えでいでね
(16ページ)
おいだぢの ○○○
○○○とはいつかまた 会えるような気がしてっから
不思議なごとだげっと
立派に成長した○○○と
また次の世界で会えるような気がしてっから
おっとうとおっかぁが
なぜ突然 この世を去るごとになったのが
今は理解できねげっど
そして受け入れるのは簡単ではないげっど
でも もしかして
おっとうとおっかぁがいなぐなっごど
○○○の これからの人生にとって
特別な意味があんのがもしゃねな
(18ページ)
おいだぢの ○○○
おっとうとおっかぁは
いつも ○○○を見守ってるがら
夏の暑い日に
さわやかな涼しい風が頬をなでだら
それは おっとうとおっかぁの
ささやきだと思ってでね
寒さが厳しい冬の日に
心が温かく感じだら
それは おっとうとおっかぁから
○○○への 励ましなんだよ
(20ページ)
優しい ○○○
おいだぢと同じ心をもっている ○○○
いつか なにかに感動したどぎや
とっても悲しいと感じたどぎ
そこに手をおいでみでほしいんだ
○○○の心は そこにあんだがら
おっとうとおっかぁがもってんのど 同じ心が
○○○の中にもあんだがら
(22ページ)
おっとうとおっかぁは
この世から離れてしまっても
○○○が 心身ともに
すこやかに成長すっごどを願ってがら
悲しいこともつらいことも 乗り越えて
たくましく成長するよう願ってがら
大切な ○○○
おっとうとおっかぁは
いつまでも ○○○を愛し続げっから
短い時間だったけど
○○○は おっとうとおっかぁに
幸せを残してけだね
本当に短い時間だったげっど
おっとうとおっかぁは
○○○に会えて感謝してっからね
(奥付ページ)
大切なわが子へ
おっとうとおっかぁからのメッセージ
○著 作 ●●●●●
●●●●●
○発行日 2011年3月11日
○協 賛 〒1060047
東京都港区南麻布5丁目10-30
LDSファミリーサービス
電話03-3440-2351
○発行所 〒213-0001
神奈川県川崎市高津区
溝口3-12-12
株式会社クロスロード
電話044-829-5067
web site http://www.crossroads.co.jp
mail info@crossroads.co.jp
○発行人 小野和俊
○文 昼寝ネコ
○翻案文 大嶋亜紀(仙台方言版・三陸地域沿岸部の言葉)
○画 大森裕子
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