(5)グリーティング絵本「大切なわが子へ」の誕生
彼が編集者として働いている出版社は、とても規模が小さいのですが「良心のある」出版方針だなと感心していました。そんなある日、彼から相談がありました。
両親から子どもへの愛情を、メッセージとして伝える絵本を出版したいというのです。しかも、一冊ずつ各ページに子どもの名前を入れて、読み聞かせにも最適な絵本にしたいというのです。とてもいい理念だと賛同しました。
でも、すべての子どもに両親が揃っているわけではなく、お母さんだけの場合もある。出産の前後に赤ちゃんが天使になってしまうと、子を失った親の心のケアも必要だ。さらに、身体や知的障がいを持つ子どもを育てる親には、特別な励ましが必要なのではないのか・・・という私の提案を受け入れてくれて(ビジネスベースからは逸脱しますが)、それで「大切なわが子へ」には、全部で四種類の本文があるのです。
そうそう、つい2010年の12月に青森県の陸奥新報という新聞社で、この絵本の津軽弁版(一般版と天使版)ができたと紹介されました。そうなんですよ、少しでもお子さんに心を込めて愛情を伝えてほしいと思っていますので、違和感のない「方言バージョン」も作っているんです。ですから現在は六種類の本文で対応しています。
産婦人科の院長先生から絵本をプレゼントされたご家庭から、をたくさんの感想が寄せられているそうです。お父さま、お母さまがとても感動されている様子を伺い、文章を考えた私としては、何よりの喜びです。
実は、目に見えないものにこそ大きな価値があるのです。心の中に感動や平安、達成感があることは、その人の人生と成長にとってとても大切だというのが、昼寝ネコ一族の共通認識です。
←(4)に戻る ↑クラブトップページへ →(6)出版社の協力を得て会員制クラブを開設
(1)創立者からのごあいさつ (2)かなり長い前書き (3)昼寝ネコ一族世界最高会議の決定事項 (4)奇妙な人間との出会い (5)グリーティング絵本「大切なわが子へ」 (6)出版社の協力でクラブを開設 (7)クラブの機能 (8)「知恵の書」の一部抜粋部分 (9)基本理念と情報提供のカテゴリー (10)会員募集方法 (11)会員登録方法 (12)昼寝ネコの日記「おはこんばんちは」